【2019年3月追記】この記事を書いた時はまだSPGとマリオットが統合したばかりでプログラムの名称が決まっていませんでしたが、2019年3月以降は【マリオットボンヴォイ】という名称で正式スタートとなっています。書き換えると紛らわしいので記事内の名称修正はしないでおきます。
アメックスカードのプラチナ会員とセンチュリオン会員には【ホテルメンバーシップ】というサービスがあります。
ホテルメンバーシップとは、通常であれば年間宿泊実績が必要となるホテル上級会員に無条件で登録できるサービスです。
アメックスプラチナ会員、アメックスセンチュリオン会員には複数グループのホテルメンバーシップ特典が用意されています。
このホテルメンバーシップに関して、先日以下のような質問をコメントにていただきました。
ホテルステータスですが、マリオット統合後の8月以降のステータも、ゴールドのままですか?
旧ゴールドは新プラチナになっていないのでしょうか?
今回はこの件に関する検証記事となります。
ちなみに、マリオットではなくヒルトンのホテルメンバーシップに関しては以前に検証したのでこちらの記事を見てみてください
目次
アメックスセンチュリオンのマリオットホテルメンバーシップ
アメックスセンチュリオンのマリオットホテルメンバーシップですが、正確には存在していません。
本来、アメックスセンチュリオンのホテルメンバーシップは以下の5つとなります。

- スターウッド・プリファードゲスト(SPG)のゴールドエリート
- ヒルトン・オナーズのダイヤモンド会員
- シャングリ・ラ ゴールデンサークルのダイヤモンド会員
- ラディソン・リワード(Radisson Rewards)のゴールドエリート
- インターコンチネンタル ホテルズ&リゾーツ(IHG)のプラチナエリート
以前はエレ・エ・シャトーというホテルグループのメンバーシップもありましたが、2018年7月末で終了となりました。
この中に「マリオット」という表記はありませんが、一番上の「スターウッド・プリファードゲスト(SPG)」というのがマリオットに該当します。

マリオットとSPG、そしてリッツ・カールトンのホテルグループですが、以前から系列グループとなっており、グループ間でホテルメンバ-シップのステータスマッチが可能でした。
これが2018年8月に『マリオットリワード』というホテルメンバーシップに完全統合されました。
従って、アメックスセンチュリオンのマリオットホテルメンバーシップは
SPGゴールドエリート=マリオットゴールドエリート
ということになります。

この表記通りであれば検証するまでもなくアメックスセンチュリオンのマリオットステータスはゴールドエリートということで決まりなのですが、検証が必要な理由も併せて説明します。
アメックスセンチュリオンのマリオットステータスだけ検証が必要な理由
アメックスセンチュリオンがマリオットホテルでどのステータスにマッチングされるのか、検証が必要な理由は以下の2つとなります。
- アメックスプラチナとアメックスセンチュリオンでサービスに差がない
- 統合前のマリオットゴールドエリートは統合後にプラチナエリートになっている
この2項目に関して詳しく説明します。
アメックスプラチナとアメックスセンチュリオンでサービスに差がない
これはあくまでもマリオットリワードのメンバーシップに関しての話です。
アメックスプラチナ会員にもホテルメンバーシップというサービスはあるのですが、ほとんどのホテルでセンチュリオン会員と差が設けられています。
ヒルトンオナーズのステータス
ヒルトングループのホテル特典プログラム
- アメックスプラチナ会員=ゴールド会員
- アメックスセンチュリオン会員=ダイヤモンド会員
センチュリオン会員は最上位のヒルトンオナーズダイヤモンド会員ですが、プラチナ会員は一つしたのゴールド会員となっています。
シャングリ・ラ ゴールデンサークルのステータス
シャングリラグループのホテル特典プログラム
- アメックスプラチナ会員=ジェイド会員
- アメックスセンチュリオン会員=ダイヤモンド会員
センチュリオン会員は最上位のシャングリ・ラ ゴールデンサークルダイヤモンド会員ですが、プラチナ会員は一つしたのジェイド会員となっています。
IHGリワーズクラブのステータス
インターコンチネンタルホテルズ&リゾーツのホテル特典プログラム
- アメックスプラチナ会員=IHG特典なし
- アメックスセンチュリオン会員=プラチナエリート
アメックスセンチュリオン会員は上から2番目IHGプラチナエリートですが、アメックスプラチナ会員にはIHGホテルメンバーシップ自体がありません。
その他のステータス
スターウッド・プリファードゲスト(SPG)とラディソン・リワード(Radisson Rewards)に関しては、アメックスプラチナ会員もアメックスセンチュリオン会員もサービスに差がなく、どちらもゴールドエリートのステータスが付与されます。
このように、多くのホテルメンバーシップで多少なりとも特典に差があるのですが、SPG(マリオット)にはなかったので、マリオットグループ統合後のステータスには差が生じているのかもしれないという憶測がありました。
統合前のマリオットゴールドエリートは統合後にプラチナエリートになっている
前述した通り、SPGとマリオットとリッツカールトンが完全統合したのは2018年8月となっています。
それ以前にアメックスプラチナやアメックスセンチュリオンからホテルメンバーシップを申し込んでいる人は当然ですがゴールドエリートステータスとなっています。
ただ、旧ゴールドエリートだった人の大半が、2018年8月の統合以降、一つ上のプラチナエリートとなっているようです。

こちらは自分のマリオットリワードアカウントです。
2018年8月の統合前はゴールドエリートですが、統合後の2018年12月時点ではプラチナエリートとなっています。
統合後はステータスごとの特典にも若干の変更が加えられており、マリオット側としても
旧ゴールドエリート=現プラチナエリート
と判断している節もあります。
従って、
- アメックスプラチナとアメックスセンチュリオンでサービスに差がない
- 統合前のマリオットゴールドエリートは統合後にプラチナエリートになっている
この2つの理由から、表記上はSPGゴールドエリート付与となっていても、アメックスセンチュリオン会員であればマリオットプラチナエリートを付与される可能性もあるのではないかということで検証をしてみることにしました。
家族カードでマリオットのホテルメンバーシップに申し込み
ここからが検証記事の本題となります。
自分は既に、マリオット統合前からSPGのゴールドエリートに申し込み済みであり、改めて申請することができません。
自分のアカウントではマリオットのホテルメンバーシップに申請できないので、家族カード(母親の情報)で検証してみたいと思います。
※アメックスセンチュリオンの本会員と家族会員、どちらもホテルメンバーシップの特典に差はありません。
表面上、家族カードはプラチナカードですが、センチュリオンカード(ブラックカード)と差がないことは以下の記事でも検証済です。


現時点で、母親の家族カードだとプライオリティパスとヒルトンオナーズしか申し込んでいません。
ここで新たにスターウッドプリファードゲスト(マリオット)を申し込んでみます。

アメックス会員ページにログインし、ホテルメンバーシップのページへ移動すれば申請可能項目が表示されます。
電話せずとも全てWEB上で申し込みは完結します。

ローマ字での氏名、あとはメールアドレスなどの必要事項を記入するのみなので1分で申請完了となります。
このページでも“スターウッドプリファードゲストゴールドエリート会員”と書かれているので、それ以上のステータスを付与される可能性は限りなく低そうです。
センチュリオン会員のマリオットステータス申請、その結果は…
ヒルトンオナーズの新規申請の場合、1日ほどですぐに結果が届きました。
マリオット(スターウッドプリファードゲスト)の場合も結果が届くのは早く、申請から3日程度で完了したかと思います。
肝心の結果ですが…

このようになりました。
やはり表記通り、マリオットリワードの【ゴールドエリート】となりました。
流石に統合後であろうとセンチュリオン会員であろうとアメックス会員に付与されるマリオットのステータスはゴールドエリートということになります。
SPGとマリオット、リッツカールトンが統合したことで、実際のところSPGはなくなり、マリオット表記に統一されるかと思います。
そうなると来年以降は“スターウッドプリファードゲスト”という表記が修正され、“マリオット”になると思うのですが、そのタイミングでもゴールドエリートのままであればこの先もずっと変わらないかと思います。
マリオットリワードのゴールドエリートとプラチナエリートの違い
一応、マリオットリワードのゴールドエリートとプラチナエリートの違いも軽くですが触れておきます。
ボーナスポイントの割合や客室アップグレードにスイートルームが含まれるか含まれないかという細かな違いは何点かあるのですが、ゴールドとプラチナでの最大の差は
ラウンジへのアクセス
これだと思います。
※その他、ステータスごとのメンバー特典はマリオット公式ページをご確認ください。
ラウンジでは朝食が食べれたり、アフタヌーンティーやアルコールも無料でいただくことができます。
特に、お酒を飲む人にとってはラウンジを利用できるかできないかは大きな違いだと思います。
マリオットリワードでは、ゴールドエリート以下だとクラブルームやスイートルームに泊まらないとラウンジは利用できません。
プラチナエリート以上になると、どんな格安の部屋に泊まろうともラウンジの利用がついてきます。
自分がよく行く地域だと
- 沖縄のルネッサンスリゾート
- グアムのウェスティン
- ハワイのモアナサーフライダー
こういったホテルには専用ラウンジがあり、プラチナエリート以上だと無料利用ができます。
有料でラウンジを使う場合は1人あたり1日5,000円くらい掛かるホテルもあるので、特典としては大きいかと思います。
アメックスセンチュリオン会員の特典として、マリオットのプラチナエリート以上になるのであれば、特典としては大きいのでマリオット系のホテルに泊まりたいのですが…
残念ながら今回の検証結果を見る限り、それはなさそうなので来年以降もマリオット系ホテルに泊まる機会は少なそうです。
マリオット統合時期を跨いだことで旧ゴールドエリートは一時的にプラチナエリートのステータスとなっていますが、いろいろな情報を見る限りだと2019年1月までの期間限定のようです。
万が一、2月以降も自分のマリオットステータスがプラチナエリート維持であれば5月のグアム旅行やそれ以降の沖縄旅行などでマリオット系に泊まってみようと思っています。
アメックスセンチュリオンのマリオットホテルメンバーシップまとめ
アメックスセンチュリオン会員のマリオットリワード、ホテルメンバーシップのまとめです。
- センチュリオン会員でも付与されるのはマリオットゴールドエリート
- 統合後のマリオットゴールドエリートはそこまでお得感がない
結論だけ書くとこんな感じですね。
SPG、マリオット系のホテルは世界各地にあり、泊まってみたいホテルも多いのですが、大きな特典がないとなかなか候補に上がってきません。
アメックスは毎年特典の改変があるので来年以降に期待したいところですが、改良よりも改悪パターンの方が多いので過度の期待はせずに待ちたいと思います。