アメックスセンチュリオンカードを使い始めた当初は、アメックスプラチナカードと比べ、サービス面で大差ないのかなと思っていました。
ただ、実際に使ってみると、センチュリオン会員専用特典で中々使えるものがあったり、特に海外旅行では大きなメリットがあることがわかりました。
アメックスセンチュリオンカードを実際に使ってみての感想、個人的にメリットが大きいと感じたセンチュリオン会員のみの特典などをご紹介したいと思います。
アメックスセンチュリオンの取得方法が知りたい人はこちら
目次
そもそもアメックスセンチュリオンカードって持つ意味あるの?
まず先にアメックスセンチュリオンカードの入会金、年会費などを説明します。
入会金 | 550,000円(税込み)※2019年10月以降は消費税10% |
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年会費 | 385,000円(税込み)※2019年10月以降は消費税10% |
初年度合計 | 935,000円 |
イニシャルコストでこの額となります。
その後も年会費の385,000円(税込み)は毎年掛かるのでランニングコストも安くはありません。
「アメックスセンチュリオンカードはこの額に見合う特典・サービスがあるのか?」
「この額を払ってでも入会する意味、持ち続ける意味があるのか?」
先に答えをお伝えします。
金額に見合うだけの価値、メリットは流石にない
アメックスセンチュリオンカードを実際に使ってみてもこの感想は変わりません。
まーそれはアメックスセンチュリオンカードに限らず、アメックスプラチナカードや年会費の高いダイナースカード、ラグジュアリーカードなども同じではないでしょうか。
ステータス性の高いクレジットカードで年会費の元を取るという考えは厳しいですね。
ブランド物のバッグや時計と同じようなものだと考えた方がよろしいでしょう。
自分の場合は特に、子供がまだ小さく、高級レストランや高級ホテルを利用する機会がほとんどないのがメリットを感じ難い一因だと思います。
仕事などで頻繁に飛行機に乗る人、年に5回以上海外旅行へ行く人などはアメックスセンチュリオンカードの特典を使いこなし、十分なお得感、メリットを感じられるかもしれません。
こういった事情を前提に今回の記事を書いていきます。
アメックスセンチュリオンのホテル特典
アメックスセンチュリオンのホテル特典と言えば以下の3つが挙げられます。
- ファイン・ホテル・アンド・リゾート
- フリー・ステイ・ギフト
- ホテル・メンバーシップ
これらについて感想を書いていきます。
ファイン・ホテル・アンド・リゾート(FHR)
これまでも何度か当ブログで紹介しているアメックス特典です。
これはアメックスセンチュリオン会員限定ではなく、アメックスプラチナ会員も利用できるサービスです。
ただ、アメックスセンチュリオンの場合は別途『センチュリオン・ファイン・ホテル・アンド・リゾート(CFHR)』というサービスがあり、対象ホテルに以下のグループが加わっています。
センチュリオン・ファイン・ホテル・アンド・リゾート対象ホテル
- アマン
- ザ・ペニンシュラホテルズ
- セントレジス ホテル&リゾーツ
- ベルモンド
- マンダリン オリエンタル ホテル グループ
- オトカーコレクション
- ローズウッド・ホテル&リゾーツ
- ウォルドーフ・アストリア・ホテル&リゾーツ
アメックスセンチュリオンの場合は対象ホテルグループが増えるくらいで、特典内容としては大きな違いはないかと思います。
↑当初はこのように思っていましたが、対象ホテルが増えるというものではなく、特典が増える(通常FHR特典に上乗せされる)というのが正しい言い方になります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ファイン・ホテル・アンド・リゾートの特典内容
- チェックイン時の空室状況により、12:00よりチェックイン
- チェックイン時の空室状況により、お部屋をアップグレード
- ご滞在中の朝食をサービス(2名様まで)
- 客室内のWi-Fi 無料
- チェックアウト時間の延長(16:00 まで)
- ホテルのオリジナル特典
以上がFHRの特典内容となります。
『ホテルのオリジナル特典』という部分ですが、大半がホテル内で使えるクレジットとなります。大体100ドルくらい。
センチュリオン・ファイン・ホテル・アンド・リゾートの特典内容
- ご予約時の空室状況により、お部屋をアップグレード
- 2連泊以上の場合、館内レストランまたはスパトリートメントのご利用代金より100ドルまたは200ドル相当オフ
CFHRの特典は、通常のFHR特典に上乗せされる特典となります。
従って、ホテルによってはFHR特典100ドル+CFHR特典200ドル、合計300ドルのルームクレジットが付くところもあるようです。
ファイン・ホテル・アンド・リゾートの感想
アメックスプラチナ会員の時にはFHRを一度も利用していません。
FHRを利用して予約してみようかと検討したことはありますが、実際に使ったことは一度もありませんでした。
最近になってようやく、FHRを少しずつ活用するようなってきたので、感想も当初とは変わってきています。
安くお得に泊まれるというのがFHRの特徴ですが、最安値というわけではなく、ホテル直での予約よりも若干高めの金額設定となっています。
それでもルームアップグレードやアーリーチェックイン、レイトチェックアウトが確実であればお得感はあるかもしれません。
ただ、アーリーチェックインとルームアップグレードの両方が確実に叶うというのは閑散期の平日くらいだと思います。週末や繁忙期で連泊となるとどちらか一方が通り、どちらか一方は不可というパターンが多い気がします。
また、レイトチェックアウトに関しては、帰りの飛行機時間などを考えると特に使わないサービスだなと思いました。
今までハワイ旅行をメインで考えていたので特にレイトチェックアウトに魅力を感じていませんでした。(ハワイ→成田の帰国便は現地午前発が多い為)
ですが、バリやシンガポール、その他の国では現地を深夜発となる場合があり、そういった時はレイトチェックアウトができると非常に助かります。
そういった点を考えると、レイトチェックアウトが確約されるFHRはかなりお得なのかもしれません。
ホテルで使える100ドル程のデポジットですが、これは最安値に乗せた料金設定になっている場合がほとんどです。
詳しく調べてみたところ、100ドルクレジットを含めると実質的にはFHR料金の方がやや安くなる場合が多いようです。
朝食に関しても、ハワイなどの人気リゾート以外は大体がセットになっているかと思います。朝食無しプランの方が少ないと思います。
これまで旅行代理店を通したツアーばかり使っていたので朝食付きプランが当たり前と思っていましたが、個人手配で最安値の旅行を探すとFHRの朝食付きという特典は意外と大きいようです。
この記事修正前だと、「個人的にはFHRにあまり魅力を感じていません。」と書いていましたが詳しく調べてみるとその考えは間違えていたようなので訂正します。
FHRはかなりお得
と最近では思うようになりました。
これまでは変な先入観があり、FHRを一切使ってきませんでしたが、今後は積極的に使っていこうと思っています。
FHR宿泊の一例をご紹介しておきます。
フリー・ステイ・ギフト
フリーステイギフトもアメックスセンチュリオン会員限定特典ではなく、アメックスプラチナ会員以上での特典となります。
センチュリオンとプラチナでサービス内容の差は一切ありません。
アメックスのフリーステイギフトに関してはこちらの記事を見ていただければと思います。
除外日が金曜日や土曜日といった週末に設定されている場合があり、フリーステイギフトの宿泊可能枠も少ないようなので、なかなか利用しづらいサービスです。
朝食も付きません。早朝から用事がある場合は気になりませんが…
素泊まりだと価値はほとんどなさそうな気が。
2018年以降、ヒルトン系列の対象ホテルも激減してしまったので使う機会がくるか微妙になってきました。
使わないまま有効期限切れになってしまうアメックスホルダーの人も意外と多いのではないでしょうか?
フリーステイギフト目当てでアメックスプラチナカードを申し込むくらいなら、同じくアメックス系列のSPGアメックスカードの方が断然おすすめです。
ホテル・メンバーシップ
ホテルメンバーシップもアメックスセンチュリオン限定特典ではなく、アメックスプラチナから存在するサービスです。
本来なら数十泊の宿泊実績が必要となるホテルの上級会員になれるというベネフィット。
一応、これに関してはプラチナとセンチュリオンでは内容が大きく異なります。
アメックスプラチナのホテルメンバーシップ
- Marriott Bonvoy(マリオットボンヴォイ)のゴールドエリート
- ヒルトン・オナーズのゴールド会員
- シャングリ・ラ ゴールデンサークルのジェイド会員
- ラディソン・リワード(Radisson Rewards)のゴールドエリート
これがアメックスプラチナ会員のホテルメンバーシップです。
アメックスセンチュリオンのホテルメンバーシップ
- Marriott Bonvoy(マリオットボンヴォイ)のゴールドエリート
- ヒルトン・オナーズのダイヤモンド会員
- シャングリ・ラ ゴールデンサークルのダイヤモンド会員
- ラディソン・リワード(Radisson Rewards)のゴールドエリート
- インターコンチネンタル ホテルズ&リゾーツ(IHG)のプラチナエリート
- オークラ ニッコー ホテルズ・One Harmonyのエクスクルーシィヴ会員(2019年スタート)
こちらがアメックスセンチュリオン会員のホテルメンバーシップです。
マリオットボンヴォイとラディソンリワードに関しては、アメックスプラチナ会員もアメックスセンチュリオン会員も内容変わらず。
その他のヒルトンとシャングリラはセンチュリオンだと最上級となるダイヤモンド会員資格を得ることができます。
また、IHGのホテルメンバーシップはセンチュリオンだけの特典であり、プラチナには一切ありません。
2019年は新たにオークラ ニッコー ホテルズ・One Harmonyのエクスクルーシィヴ会員資格も加わるようです。こちらもIHG同様、アメックスセンチュリオン会員のみのメンバーシップであり、更に家族カード会員には適用されず、センチュリオン基本会員のみに付与されるホテル特典となります。
これらの系列ホテルに良く泊まる機会が多い人にとっては優れた特典だと思います。
自分もこの中だとマリオット、ヒルトン系列には泊まることが多いです。
ヒルトンはゴールド会員とダイヤモンド会員とではラウンジの利用可否などの部分が異なります。
ラウンジのないヒルトンハワイアンビレッジなどでは大差ありませんが、ラウンジのある国内ホテル、あとはヒルトン系列の上位ブランドであるコンラッドに泊まると差が出てくるかと思います。
シャングリラは国内だと東京にしかないので利用機会はなさそうですが、シンガポール、香港などで市街地に泊まる場合はいいかもしれません。
シャングリラシンガポールのダイヤモンド会員特典レポはこちらです。
ホテルメンバーシップに関しても、子供がまだ小さいということもあり、上手く活用しきれていません。
メンバーシップ外のホテルを選ぶ場合が多く、ハワイであればアウラニディズニー、香港であれば香港ディズニーランドホテルが優先されてしまいます。
小さい子供がいるとアメックスセンチュリオンのホテルメンバーシップの価値も薄れてしまいますが、出張が多かったり、夫婦のみの旅行などが増えれば利用する機会も増えそうです。
人によっては重宝できる特典かと思います。
センチュリオン会員のホテル特典まとめ
お得さを感じられないであろう人はこんな感じだと思います。
メリットを感じられない人
- 旅行が好きではない人
- 未就学児未満の小さい子供がいる人
- アメックス提携ホテルにはあまり泊まる機会がないという人
逆にアメックスセンチュリオンのホテル特典を活用でき、もしかすると年会費以上のメリットを感じられる人はこんな感じだと思います。
メリットを感じられる人
- 旅行が好きな人
- ヒルトン系列、シャングリラ系列などをよく利用する人
- リッツやアマン、セントレジスといったラグジュアリーホテルをよく利用する人
高級ホテルを利用すればするほど、アメックスセンチュリオンで得られるメリットは大きくなると思います。
この記事を書いた当初はFHRを軽視していましたが、1年以上経った今は見解を改めています。
FHRは意外とお得な特典であり、更にセンチュリオン会員限定となるCFHRは非常にお得なのではないかと思っています。
この辺りは実際に使ってみた上で記事の修正、追加を行っていくつもりです。
アメックスセンチュリオンのラウンジ特典
アメックスのベネフィットと言えばホテル特典に次ぎ、ラウンジ特典が有名です。
アメックスセンチュリオンだとどういったラウンジ特典が付与されるのか。
また、アメックスプラチナとどれだけサービスに違いがあるかをご紹介します。
アメックスカード会員様専用空港ラウンジ
アメックスカード会員専用空港ラウンジというサービスがありますが、これはセンチュリオンだけでなくプラチナやゴールドでも変わらず利用できるラウンジです。
香港、インド、オーストラリア、アルゼンチン、メキシコ、アメリカにあるようですが、これはいわゆるカードラウンジと呼ばれるものであり、アルコールや食事は有料だったりします。
プラチナ以上という縛りもないのでそこまでのサービスは期待できないということで省略します。
アメックスセンチュリオンラウンジ
アメックスセンチュリオンラウンジというサービスがありますが、これはセンチュリオン会員限定ではなくプラチナ会員も利用することができます。
軽食やドリンク(アルコールを含む)が無料で、航空会社ラウンジでいうとビジネスクラスラウンジ同等だと思います。
これは先日、香港旅行に行った際に香港国際空港内にあるセンチュリオンラウンジに寄ってきたのでこちらを見ていただければと思います。
また、香港国際空港内のアメックスセンチュリオンラウンジ最新情報はこちらをご覧ください。
プラチナ会員以上で利用できるのですが、センチュリオン会員は更に奥の限定エリアにも入ることができます。
センチュリオン会員限定エリアではコース料理をいただくことができるので、時間に余裕があれば利用したいサービスです。
ただ、アメックスセンチュリオンラウンジは現時点でアメリカ国内の空港と香港国際空港にしかありません。(2019年6月時点)
今のところ、アメックスセンチュリオンラウンジは香港旅行、またはアメリカ旅行の時にしか利用することができません。これが日本の成田空港や関西空港、他には旅行先として人気のホノルル空港などにできればメリットはかなり大きいと思います。
2019年にアメックスセンチュリオンラウンジが2ヵ所増えるみたいですが、いずれもアメリカ国内の空港です。
アジア圏に香港国際空港以外でアメックスセンチュリオンラウンジが新設されるのは2020年以降になりそう。もしかすると香港国際空港以外は新設されない可能性もあります。
プライオリティ・パス
アメックスプラチナ以上になると、世界1,200ヶ所以上のプライオリティ・パス・ラウンジを利用することができるプライオリティパスを無料で持つことができます。(アメックスグリーンとアメックスゴールドは利用制限のあるプライオリティパスが無料付与されます。)
プラチナ会員の時に申し込み、成田空港のKLAラウンジとグアム国際空港のサガンビスタラウンジを利用したことがあります。
最初からビジネスクラスに乗ると出番のないプライオリティパスですが、エコノミークラスを利用する場合は使えるかもしれません。
ちなみにアメックスから無料付与されるプライオリティパスはプレステージ会員という最上位のものとなり、年会費は399ドルとなっています。
アメックスを薦めるブログでは、「アメックスプラチナの年会費は14万円ですが、このプライオリティパスが無料付与されるので3分の1近くは元を取れる計算です」という書き方も見受けられますが、399ドルの正規料金でプライオリティパスを申し込む人はかなり少ないと思います。
自分も正規料金だったら要らないですね。
個人的な価値として、プライオリティパスは年会費100ドルくらいが妥当な気がします。
現に楽天ブラックカードの年会費32,400円に対してプライオリティパスのプレステージ会員特典が無料付与されることを考えれば399ドルの価値はないと判断できます。
エコノミークラスに頻繁に乗り、プライオリティパスを利用する機会が多いなら別ですが、ビジネスクラスに乗る機会も多いアメックスプラチナ会員やアメックスセンチュリオン会員にはあまり必要性を感じないラウンジ特典ではないでしょうか。
また、ANAやJALの上級会員になっているのであれば尚更不要な特典だと思います。
一応、プラチナ会員発行のプライオリティパスとセンチュリオン会員発行のプライオリティパスではラウンジに入れる同伴者が異なります。
プラチナ会員発行のものは1名まで無料、センチュリオン会員発行のものは同伴者2名まで無料となっています。
京都特別観光ラウンジ
高台寺塔頭圓徳院にアメックス会員専用のラウンジがあるそうです。
こちらはアメックスゴールド会員以上で利用可能。
自分は京都に行く機会がないので利用したことがなく、感想を書くことができないのですが、京都好きの人や外国人観光客にはウケの良さそうなラウンジですね。
詳しくは「京都特別観光ラウンジ アメックス」で検索してみると紹介しているブログが多数出てくるかと思います。
京都瑠璃庵
こちらも京都にあるラウンジです。
ゴールド以上、プラチナ以上かわからず調べてみたのですが、こちらはアメックスセンチュリオン会員限定のラウンジのようです。
詳しくは「京都瑠璃庵 アメックス」で検索してみてください。
こちらも個人的に京都へ行く機会がないのでレポートできない+そもそも未就学児が利用できないと書いてあるので小さい子がいるところには関係のないラウンジサービスとなってしまいます。
娘が大きくなり、京都へ行く機会があれば利用してみたいと思います。
期間限定アメックスラウンジ
アメックスのサービスページに常に書いているわけではありませんが、期間限定のラウンジも存在します。
こちらは空港ラウンジではなく、京都ラウンジのように街中にあります。
2018年は銀座の東急プラザ内に『THE GREEN Cafe AMEX』とい名で6月1日~7月1日までの1か月間限定のオープンでした。
これは行ってきたレポートがあるので詳しくはこちらをご覧ください。
アメックスグリーン、アメックスゴールド、アメックスプラチナと、全てのアメックスカードで利用できますが、無料でいただけるのは1品(1杯)のみ。
アメックスセンチュリオンだとドリンク何杯でも無料の飲み放題となります。
アルコールも無料になるので自宅や職場近くにあればお得なラウンジサービスとなります。
2017年、2018年の2年間は銀座で行われているようです。
2019年以降も行われるのかは未定ですが、情報が出たらまた記事にしようと思います。
センチュリオン会員のラウンジ特典まとめ
アメックスセンチュリオンのラウンジベネフィットですが、ところどころでセンチュリオンが優遇されている部分がありますが、年会費の差を埋められるほどのメリットはないものと思います。
- アメックスセンチュリオンラウンジが日本やハワイにできればかなりのメリット
- カード会員専用空港ラウンジやプライオリティパスは個人的にはメリット薄い
- 京都観光ラウンジは使ってみないと評価できない
- 期間限定で街中に出現するアメックス専用ラウンジはセンチュリオンのメリット大きい
まとめるとこんな感じでしょうか。
空港ラウンジ全般に関してですが、ビジネスクラス、ファーストクラスを多用する人にとってはほぼ必要のないサービスになると思います。
アメックスセンチュリオンの空港サービス
空港でのサービスというのはラウンジを除くサービスとなります。
エアポート送迎サービス(国内・国外)
アメックスセンチュリオンパーソナルコンシェルジュデスクを通して、ビジネスクラス以上の航空券、またはツアーを申し込むと自宅→空港、空港→現地ホテル、現地ホテル→空港、空港→自宅を全て無料で送迎してくれるサービス。
これはプラチナ会員にはなかったサービスだと思います。
海外旅行はいつも成田出発なのですが、都内からだとなかなか移動が面倒です。
これをタクシーで無料送迎してくれるとなるとかなりのメリットを感じます。
海外の空港ホテル間はツアーだと当たり前なのですが、乗り合いバスだと待つことも多いので個別送迎してもらえるならありがたいですね。
まだ利用したことのないサービスなので感想は伝えられませんが、良さそうな気がします。
2019年の春休みにハワイ旅行を計画しているので、今回はパーソナルコンシェルジュを通してビジネスクラスを申し込んでみようと思います。
ただ、これで航空券やツアーが割高になるようだと意味がないのでネットのツアーや航空券会社と金額を比べて検討予定です。
エアポート送迎サービス(国内・海外)の詳しい情報はこちらです。
エアポート送迎サービスをハワイ旅行の時、実際に利用してみました。これはとても良い、満足度の高いサービスだと思います。
手荷物無料宅配サービス
手荷物無料宅配サービスはゴールド会員以上に付帯するサービスです。
海外旅行の際に、自宅→空港、空港→自宅でスーツケース2個を無料配送してくれるというもの。(ゴールドカード会員は1個無料)
これはアメックスを通した予約でなくとも大丈夫です。マイルで取った航空券でも手荷物無料宅配サービスを利用できます。
また、カード1枚につき2個のスーツケース、家族カードでも同様となるのでかなり使えるサービスだと思います。
アメックスプラチナ特典で最も利用したサービスでした。
金額換算すれば大したことがなく、年会費の元を取れるようなものではありませんが、アメックスセンチュリオンになってからも重宝しています。
自宅→空港、空港→自宅をほぼ手ぶらで行けるのはほんと楽ですね。
センチュリオン会員の空港サービスまとめ
アメックスの空港サービス、良く利用する方にとってはメリットが大きいと思います。個人的にも特に気に入っている分野です。
- エアポート送迎サービス(国内・国外)はかなり良い
- 手荷物無料宅配サービスはゴールド会員以上が利用可能。海外に行く時は利用するべき
エアポート送迎サービスですが、ハワイや香港、アメリカなどでは現地の空港-ホテル間の送迎も無料となるのでかなりお得です。
その以外でも、都内→成田といった少し離れた距離も無料送迎してくれるのでかなりありがたいサービスだと思います。
アメックスセンチュリオンのエアライン特典
旅行に強いアメックス、【ホテル特典】、【ラウンジ特典】、あとはこの【エアライン特典】の3つが重要ポイントになってくると思います。
エアライン・メンバーシップ
昔はアメックスプラチナでもキャセイパシフィックの上級会員になれたのですが、今はなくなってしまいました。
従って、アメックスのエアラインメンバーシップはセンチュリオン会員のみ、エミレーツ航空のスカイワーズゴールドになれるこの特典のみとなります。
エミレーツ航空はアラブ首長国連邦のドバイが拠点なのでドバイ行き、もしくはドバイ経由でヨーロッパ方面やモルディブといったビーチリゾートに行く場合のみ利用できます。
ドバイに行く用事がある人なら重宝するサービスかもしれませんが、自分はしばらく使う機会がなさそうです。
いつかモルディブに行きたいと思っていますが、流石に小さい娘を連れて10時間以上の飛行機はきついと思うので数年は難しいそう。
エミレーツ航空ではなく、日本発着の多い航空会社だったら感じられるメリットもまた変わってきたかもしれません。
国内航空券アッパーシートプログラム
アメックスゴールドやアメックスプラチナを紹介するブログでは、「アメックスコンシェルジュ経由だと飛行機の座席がアップグレードされる」という記載も見受けられますが、それはおそらく昔の話だと思います。
今ではセンチュリオン会員限定で条件もなかなか厳しくなっています。
国内航空券がアップグレードされる条件
- コンシェルジュ経由で宿泊先の予約+JALまたはANAの普通運賃で予約
- 基本カード会員のみ(家族などは対象外)
この2つの条件をクリアした場合のみ、JALならファーストクラス、ANAならプレミアムクラスに無料で変更されます。
これは空きがある場合のみでなく、おそらくは予約時点でアップグレード確約だと思います。
ただ、コンシェルジュ経由で航空券だけでなくホテルなどの宿泊先も決めなければなりません。
また、普通運賃という時点でもしかするとネットの格安航空券サイトでファーストクラスを予約するのと同程度の料金になる可能性も。
更に一番のネックは基本カード会員のみなので、家族や友人と旅行に行く際は使えないサービスだと思います。
一人で出張へ行く機会が多い人にとっては毎回ゆったりシートに座れるので良いサービスですね。
インターナショナル・エアライン・プログラム
インターナショナル・エアライン・プログラムもセンチュリオン会員限定ではなく、プラチナ会員以上で利用できるサービスです。
コンシェルジュを通して航空券を予約する際、提携航空会社の日本発着国際線航空券を優待料金で買えるというもの。
提携航空会社
- エミレーツ航空(ファースト・ビジネス、2020年6月30日まで)
- ユナイテッド航空(ビジネス、2020年7月16日まで)
- アメリカン航空(ファースト・ビジネス・プレミアムエコノミー、2020年12月31日まで)
- エティハド航空(ファースト・ビジネス・エコノミー、2020年12月31日まで)
- カタール航空(ファースト・ビジネス・エコノミー、2020年12月31日まで)
- シンガポール航空(ファースト・ビジネス・プレミアムエコノミー、2020年12月31日まで)
- デルタ航空(ビジネス、2021年3月31日まで)
年末、年度末で更新があるようです。継続されることもあればエアラインプログラムから外れてしまう場合もあるので注意が必要。
正直、このサービスを甘くみていました。
このブログを書くために改めて調べてみたのですが、意外と使えるサービスなのかもしれません。
どれくらい安くなるのか、適当に行き先を指定して調べてみました。
調べる方法はわざわざコンシェルジュに電話せずとも、アメリカン・エキスプレス・トラベル オンラインにてログイン後検索とログイン前検索で比較するだけです。
とりあえずリアルに利用しそうな春休み期間、大人2人、子供1人、ビジネスクラスの条件で比較してみました。
ドバイ往復のエミレーツ航空での比較
こちらが一般のアメックス会員向け料金
3人合計で2,422,260円
こちらがインターナショナルエアラインプログラムの適応後料金
3人合計で2,321,460円
最後にネット上の航空券サイトの料金
3人合計で2,379,100円
料金を最安値から並べると
インターナショナルエアラインプログラム < その他のネット < アメックストラベル
という順になります。
アメックストラベルは若干高いかなと思っていたので妥当だと思いますが、インターナショナルエアラインプログラムが適用されるとネットの安値を上回るお得さです。
ロサンゼルス往復のアメリカン航空での比較
こちらが一般のアメックス会員向け料金
3人合計で1,455,040円
こちらがインターナショナルエアラインプログラムの適応後料金
3人合計で1,227,940円
最後にネット上の航空券サイトの料金
3人合計で1,428,000円
料金を最安値から並べると
インターナショナルエアラインプログラム < その他のネット < アメックストラベル
と、ドバイと順番は同じですが、アメックストラベル予約もネット上の予約と大差ない水準となっています。
一応、インターナショナルエアラインプログラムが圧倒的に割安です。
ホノルル往復のユナイテッド航空での比較
こちらが一般のアメックス会員向け料金
3人合計で656,740円
こちらがインターナショナルエアラインプログラムの適応後料金
3人合計で608,280円
最後にネット上の航空券サイトの料金
3人合計で669,500円
料金を最安値から並べると
インターナショナルエアラインプログラム < アメックストラベル < その他のネット
ホノルル往復のユナイテッド航空ビジネスクラスになるとネット予約よりもアメックストラベル予約の方が安い場合もあります。
いずれにせよインターナショナルエアラインプログラムが最安値は変わりありません。
また、アメックスログイン後に検索をして、インターナショナルエアラインプログラムが適用されていると「インターナショナル・エアライン・プログラム(センチュリオン・カード会員様特典)」という帯が出るのですが、ホノルル便のユナイテッド航空のように帯が出ずに割引されていることもあるようです。
春休みシーズン、人気のホノルル便でもインターナショナルエアラインプログラムが適用されるので、閑散期だけというわけではなさそうです。
アメックスコンシェルジュ経由は割高になると思っていましたが、逆に安くなって、しかもビジネスクラス以上の予約で国内・海外の往復送迎が付くなら間違いなくお得のような気がします。
春休みのハワイ旅行はコンシェルジュ経由のビジネスクラスで考えているので、この件はまた改めて旅行記などでレビューを書きたいと思います。
センチュリオン会員のエアライン特典まとめ
「個人的にはほぼ無意味な特典ばかりです。」と書くつもりだったのですが、インターナショナルエアラインプログラムを改めて調べてみると凄く使えるサービスのような気がしてきました。
簡単にまとめると
- エミレーツ航空を使う機会があればエアラインメンバーシップはまずまず使える
- 国内航空券アッパーシートプログラムは出張くらいでしか出番なし
- インターナショナルエアラインプログラムはもしかして一番使えるサービスかも
とりあえず近日中にコンシェルジュ経由でビジネスクラスを予約してみようと思います。
アメックスセンチュリオンのコンシェルジュサービス
アメックスプラチナカードを紹介するブログでは、「アメックスのコンシェルジュが秀逸」という書き方をしていますが、実際はどうなのか?
この件はつい先日、詳しくレビューを書いたのでこちらの記事を見ていただければと思います。
この後もレストランの予約を一回頼んだのですが、相変わらず電話オンリーの対応は面倒ですね。
早いところウェブで依頼できるように改善して欲しいです。
予約代行アプリの『ペコッター』は既にチャットで依頼ができます。コンシェルジュサービスを全面に押すアメックスならせめてこの辺よりは使い勝手が良くなって欲しいですね。
電話のみで少し使いづらい部分があるのは確かですが、アメックスコンシェルジュに感謝している部分もいくつかあります。
まず、上記記事内でも書きましたが、海外レストランの予約はいつもお願いしています。英語が苦手なので本当に助かっています。
香港ディズニーランドホテルに泊まった際は、ビビデバビデブティックも予約してもらえました。レストラン以外でも海外で英語予約のみのところはほぼほぼ代行してくれると思います。
また、先日アメックスコンシェルジュに「エルメスのバーキン探してもらえますか?」と依頼したところ、関東圏のエルメスに問い合わせして探してもらいました。
その時は残念ながら見つからず、バーキンの海外輸入代行を探してもらったのですが、料金がポンド建てで日本円換算で200万円程。更に関税で+20万円くらいかかると言われて辞めました。
しかし、アメックスコンシェルジュから「最近の情報なのですが…」と国内エルメス店舗の事情を伺うことができました。
その情報を元にエルメスに何日か通い、無事にバーキンとケリーを一点ずつ購入することができました。
希望色、希望サイズが完全に叶ったわけではありませんが、国内のエルメスでバーキンとケリーを購入できたのでアメックスコンシェルジュには感謝しています。
ちなみに海外輸入代行だとバーキン1つで関税込みで220万円強ですが、国内エルメスでバーキンとケリーを定価で買えたので安く済みました。
バーキン・ケリーの購入記事はこちらです。
アメックスセンチュリオンのコンシェルジュサービスまとめ
改めてアメックスセンチュリオンのコンシェルジュについて考えてみたのですが、個人的にはプラチナと全く変わらない気がします。
一人ひとりに専属のコンシェルジュが付く
これがアメックスセンチュリオンの押しどころとなっていますが、結局は電話した後に国内レストラン担当や海外ショッピング担当に引き継がれるのでプラチナの時と変わっていないと感じました。
予約の取りづらいレストランをお願いしても試みてくれることもなく断られますし。
まー海外レストランを予約してくれたり、バーキン購入のきっかけをくれただけでも感謝しなければですね。アメックスセンチュリオン会員であることは関係ありませんけど。
アメックスセンチュリオンの特典まとめ
さらっと書くつもりがまたまた長くなってしまいました。
結局何が言いたいかという結論をまとめて書きます。
アメックスプラチナもアメックスセンチュリオンもベネフィットに大きな差はない(と感じた)- 1年使ってみて、エアポート送迎サービス、FHR(CFHR)、センチュリオンラウンジなどはサービスの差が大きいと思った
- 年会費の元を取ろうという考えはそもそも無理(ステータスカード全般に言えますが)
- 旅行に強いアメックス。旅行に行かない人にアメックスはおすすめできない
- センチュリオンパーソナルコンシェルジュは何でも無理を聞いてくれるわけではない
最初はプラチナもセンチュリオンも大差ないと思っていましたが、頻繁に海外へ行く場合はセンチュリオンのメリットも大きいと思い始めました。
旅行好きの人、仕事で海外へ良く行く人はセンチュリオンカードの恩恵が大きいはずです。
逆に旅行には全く行かない、行っても国内旅行がメインという人にとってはあまり意味のないカードです。
この記事を書こうと思った理由ですがアメックスに関するブログを見ると
「アメックスプラチナの特典が凄い」
「アメックスのコンシェルジュは秘書を雇っているようなもの」
「アメックスはホテルも飛行機もグレードアップ!すぐに元が取れる」
「アメックスプラチナやアメックスセンチュリオンならレストランやホテルで特別扱い」
といった内容を頻繁に目にするからです。
過剰な煽りが気になったので個人的な使用感を書いてみようと思いました。
実際、アメックスプラチナを使っている時もアメックスセンチュリオンを使い始めてからも特別扱いや無条件アップグレードの経験はありません。(コンシェルジュを利用していないからかもしれませんが)
アメックスプラチナもアメックスセンチュリオンも持つ理由は【自己満足】が大きいかなと思います。
年会費分のメリットを感じられる人はごく一部かなと。
まーでも、アメックスプラチナカードもメタル化されるとなると【自己満足】の点で更に満足度がアップしそうなので前よりは持つ意味が増してくるかもしれません。
今後もアメックスセンチュリオンに関する記事はメリット部分を多く紹介できるように考えていきたいと思います。随時、記事の修正や追記も行っていく予定です。
ホテルステータスですが、マリオット統合後の8月以降のステータも、ゴールドのままですか?
旧ゴールドは新プラチナになっていないのでしょうか?
ブログ読んでいただきありがとうございます。
アメックスセンチュリオンのホテルメンバーシップですが、spgとマリオットの統合後も表記に変更はありません。
スターウッド・プリファードゲスト ゴールドエリート
このように書かれているだけです。恐らくアメックスプラチナの方も同じなのではないでしょうか。
自分個人のマリオットステータスは元々ゴールドでしたが、統合後はプラチナになっていました。ただ、期間限定のプラチナだと思います。
統合後の今現在、アメックスセンチュリオン会員がマリオットのホテルメンバーシップを新規で申し込んだらどうなるのか、自分も気になるので家族カードのアカウントで試してみようと思います。
結果が出ましたら記事にてご紹介します。