先日、アメックスがメタル製プラチナカードを発行するという記事を書きました。
今回はこれの補足・追加記事となります。
メタル製プラチナカードの新規発行、既存会員のプラスチックカードも随時『メタルカード化』ということで、アメックスプラチナの人気も上がってくると思います。
ただ、肝心のサービスはお得なのか?
実際のところ、13万円+消費税という年会費に見合うものなのか?
その辺りを実際に使ってきた体験談からご紹介します。
目次
- 1 プラチナカードのサービスを刷新!『プラチナ・モーメント』とは
- 2 10月15日からプラチナカードを『メタルカード』に(既存会員も申請で切替)
- 3 空港ラウンジ『センチュリオン・ラウンジ』の説明
- 4 ホテル特典『ファイン・ホテル・アンド・リゾート(FHR)』の説明
- 5 ホテルの上級会員資格『ホテル・メンバーシップ』の説明
- 6 有名レストラン貸切イベント『Fine Dining 50』の説明
- 7 2名以上の予約で1名分無料となる『2for1 ダイニング by 招待日和』の説明
- 8 プラチナカードがインビテーション制から紹介+申込制に??
- 9 コンシェルジュもデジタル化を進めていく予定
- 10 メタルカードで話題のアメックスプラチナカードについてのまとめ
プラチナカードのサービスを刷新!『プラチナ・モーメント』とは

アメックスが10月2日に都内で会見を開き、プラチナカードのサービス『プラチナ・モーメント』の説明を行ったようです。
2018年10月に行われた『プラチナ・モーメント』会見内容
- 10月15日からプラチナカードを『メタルカード』に(既存会員も申請で切替)
- 空港ラウンジ『センチュリオン・ラウンジ』の説明
- ホテル特典『ファイン・ホテル・アンド・リゾート(FHR)』の説明
- ホテルの上級会員資格『ホテル・メンバーシップ』の説明
- 有名レストラン貸切イベント『Fine Dining 50』の説明
- 2名以上の予約で1名分無料となる『2for1 ダイニング by 招待日和』の説明
- プラチナカードがインビテーション制から紹介+申込制に??
- コンシェルジュもデジタル化を進めていく予定
細かく書くと他にもいろいろな話があったようですが、大まかにまとめたものがこれです。
これらについて一つずつ、自身の経験を元に、率直な見解を交えて思ったまま書いてみます。
10月15日からプラチナカードを『メタルカード』に(既存会員も申請で切替)

この件については先日も記事を書きました。

ICチップ搭載の金属製カードが技術的に可能なら、センチュリオンチタンカードも改めて作ってもらえるとありがたいですね。
とにかく金属製クレジットカードは珍しいので、ステータスカードとして再度、アメックスプラチナカードの人気が高まるかと思います。
空港ラウンジ『センチュリオン・ラウンジ』の説明

これについては先日、香港旅行に行った際、センチュリオンラウンジを実際に利用してきました。
アメックスプラチナ会員でも利用できるラウンジですが、センチュリオン会員限定エリアがあります。
その辺りも詳しく書いていますので是非見てみてください。

今回行われた会見では、ニューヨーク(ジョン・F・ケネディ)空港、ロサンゼルス空港にもセンチュリオンラウンジが新設される予定とのこと。
アメックスセンチュリオンラウンジのある空港
- ダラス・フォートワース国際空港
- 香港国際空港
- ヒューストン・インターコンチネンタル空港
- ラスベガス空港
- ニューヨーク・ラガーディア空港
- フィラデルフィア国際空港
- マイアミ国際空港
- シアトル・タコマ国際空港
- サンフランシスコ国際空港
- ジョン・F・ケネディ国際空港(新設予定)
- ロサンゼルス国際空港(新設予定)
ご覧のように、アジア圏は香港空港のみとなっています。アメリカへ頻繁に行く人以外にはメリットの薄いサービスな気がします。
成田や羽田にセンチュリオンラウンジを作ってくれるようなことがあれば、日本人にも最高のプロモーションになりそうですけどね。
まーとりあえず2019年までは確実になさそうですが。
ホテル特典『ファイン・ホテル・アンド・リゾート(FHR)』の説明

アメックスプラチナ会員以上になると、ホテル優待サービス『ファイン・ホテル・アンド・リゾート(FHR)』を使うことができるようになります。
これは元々あるサービスで、新設されたわけではありません。
このサービスについてもこちらの記事で詳しく書いています。

アメックスプラチナカードを初めて持ったのが4年前、そこから現在はアメックスセンチュリオン会員となりましたが、一度もこのサービスを使ったことはありません。利用検討したことはあります。
今回の会見ではFHRの特典とキャンセルポリシーをメリットとして挙げていましたが、最後に一言「安ければよいというものではない。」と語っています。
それは即ち、FHRがどこよりも安く泊まれるというサービスではないという意味です。
確かに、FHRはレイトチェックアウトやホテルで使える100ドル分のクレジットなど、特典は多いのですが、最安値というわけではありません。
アメックスに反論というわけではありませんが、最近はエクスペディアなどのホテル予約サービスも最安値でありながらキャンセルポリシーも公式と大差がないところがあります。
また、何よりも公式直の予約が全てを上回ることが多いので使う機会がありませんでした。
今後、プラチナカード会員が増えればFHRのサービスも向上し、更に良くなれば、使う機会が出てくればいいかなと思っています。
ホテルの上級会員資格『ホテル・メンバーシップ』の説明

アメックスプラチナ会員には有名ホテルの上級会員資格を無条件で獲得できる『ホテル・メンバーシップ』というものがあります。
これも元々あったサービス。新設されたものではありません。
このサービスに関してもメイン内容ではありませんが、こちらの記事で詳しく説明しています。

アメックスプラチナ会員でも確かに上級会員にはなれますが、上から2番目のステータスが多く、最上級ではありません。
アメックスプラチナのホテルメンバーシップ
- スターウッド・プリファードゲスト(SPG)のゴールドエリート
- ヒルトン・オナーズのゴールド会員
- シャングリ・ラ ゴールデンサークルのジェイド会員
- ラディソン・リワード(Radisson Rewards)のゴールドエリート
今後、アメックスプラチナ会員が増えた際に、このサービスがレベルアップするのか、それともホテル側が上級会員が増えることを抑制するためにレベルダウンしてしまうのか、その辺が気になるポイントです。
有名レストラン貸切イベント『Fine Dining 50』の説明

アメックスプラチナ会員以上で申し込める『Fine Dining 50』は予約の取り辛い有名レストラン50店舗をアメックスが貸し切って、プラチナ以上の会員に開放するというイベントです。
2018年限定のイベントですが、これが2019年以降も継続されるかどうかは今のところ未定ですが、人気があったキャンペーンであることは間違いありません。
Fine Dining 50選出レストランの一部
- 鮨とかみ
- くろぎ
- 日本橋蛎殻町 すぎた
- 日本料理龍吟
- 鮨あらい
などなど。
Fine Dining 50についても別記事で書く予定ですが、ほぼ使えないサービスだと思った方がいいです。
理由として、アメックスプラチナ会員以上限定とは言え、予約方法は≪電話+先着順≫となります。
決められた日時で予約がスタートし、会員が一斉に「よーいどん!」で電話をかけるというものです。
Fine Dining 50の予約を試みたことがある人ならわかるかと思いますが、ほぼ電話は通じません。9時予約スタートですが、12時くらいまで繋がらないことがザラです。
今回の会見で「クレジットカードは人生を豊かにするための投資」と言っておきながら、この非効率なサービス申込方法は考え直して欲しいですね。
ちなみにセンチュリオン会員はプラチナ会員よりも1日早く予約可能ですが、解放されているのは1店舗につき1、2枠程度だと思います。
また、センチュリオン限定の前日予約であってもスタートと同時の9時に電話が繋がることはまずありません。
実はこのFine Dining 50、始まったばかりの2018年5月分は先着順ではなく申込後の抽選でした。
当初は競い合って電話をかけるようなことはなかったのですが、なぜか6月以降は先着順に変更。個人的には改悪だと思っています。
2019年もFine Dining 50を継続する可能性もありますが、メタルカード導入でプラチナカード会員が増えれば更に電話が繋がりづらくなるのは必至だと思います。
なぜ、今回の会見でこれをメリットと押せたのか?というのが率直な意見です。
2名以上の予約で1名分無料となる『2for1 ダイニング by 招待日和』の説明

対象レストランに2名以上で予約すると、1名分が無料となる『2for1 ダイニング by 招待日和』、これも新設ではなく元々あったサービスです。
以前は『ダイニング・アクセス』という名称で別サービスとして存在したのですが、2018年に招待日和のサービスに統合されたようです。ダイニングアクセスよりも店舗数が増えたという情報も。
1人2万円のコースが2人で行くと1人無料。つまり、本来は2人で4万円となる代金が2人で2万円になるというお得なサービスです。
アメックスプラチナ会員限定のサービスではなく、他のクレジットカードでも同様のサービスを提供しています。
ちなみにクレジット会社を通さずに申し込んだ場合の招待日和の年会費は
年会費の場合 一括 32,400円 (税込)
月会費の場合 月額 2,700円
これがアメックスプラチナ会員は無料(カードの年会費に含まれる)となります。多くの人がお得と感じて当然のサービス。
行きたいレストランが『2for1 ダイニング by 招待日和』に含まれていれば、かなり使えるサービスかもしれません。
自分も何度か利用したことがありますが、事前予約が面倒なので最近は全く使っていません。
プラチナカードがインビテーション制から紹介+申込制に??

今回行われた会見を紹介するメディアで、プラチナカードが新たに、インビテーション制から申込制に変わるといったことが書かれていました。
メタルカード発行を機に変わったような書き方ですが、これまでもずっとそうでしたよね?
アメックスグリーンやアメックスゴールドを使わずに、一気にアメックスプラチナカードを手にした人は相当多いと思います。
既存のアメックスプラチナ会員からの紹介、もしくはアメックスの営業担当からの紹介があれば飛び級で申し込めたはずです。
もちろん審査はありますが、きちんとした会社勤めで安定収入があれば年収はあまり関係なかった気がします。(個人的な意見ですが)
まーこれまでは公式に発表されていたわけでもなさそうですし、今回のメタル製プラチナカードの発行と併せて周知が広がれば一気にアメックスプラチナホルダーが増えそうですね。
コンシェルジュもデジタル化を進めていく予定

今回の会見発表で、少なからずアメックスプラチナカードの申込者が増えると思います。
アメックスプラチナ会員が増えればコンシェルジュサービスも混み合うというのが容易に想像できます。
その点に関しては「現時点では詳細を発表できる段階にないが、これからはコンシェルジュもデジタル化を進めていく予定」という話があったようです。
自分も何度もアメックスに関する記事で「コンシェルジュは電話対応だけでなくメール対応もできるようにして欲しい」と書いてきました。
これって今更出てくる話ではなく、既存のアメックス会員からも要望は出ていたと思うんですけどね。
なぜか電話対応に拘るアメックスのサービス、早く見直して欲しいと思っています。
メタルカードで話題のアメックスプラチナカードについてのまとめ
見返してみると、批判的な書き方になってしまっている部分もありますが、アメックスアンチではありません。
むしろアメックスプラチナカードを積極的に使い続け、アメックスセンチュリオンカードを手にしたので推進派です。
ただ、今回のメタルカード発行を含むアメックスプラチナカードに関する会見内容ですが、そのほとんどが既出のサービスであり、メリットのような点も個人的には微妙と感じる部分があったので思うがままを書いてみました。
メタル製プラチナカードという特殊なクレカが登場したことで、アメックスプラチナへの申し込みを検討する人も増えるのではないでしょうか。
そういった方々にとって、この記事が参考になればと思います。
また、アメックスの会員サービスで「特に使えるな」と思ったものほど無くなってしまいます。
終了してしまったサービスを具体的に挙げると
- JALマイルへの移行
- キャセイパシフィックのマルコポーロゴールド
- 星野リゾートの1名無料や食事無料サービス
- コストコの年会費
など、この他にも個人的には使いませんが『コンフォート・カフェ』が無くなったり、2019年からはANAマイルへの移行が半減するなどがあります。
今回の件でプラチナ会員が増えるようであれば、ぜひとも使えるサービスを拡充していって欲しいですね。