アメックスがレストラン予約サイトの【ポケットコンシェルジュ】の株式を取得し、子会社化したようです。
アメックスは2018年から『ファイン・ダイニング50』という、予約困難な人気レストランを会員向けに貸切開放するイベントをスタートしました。
今回のポケットコンシェルジュ子会社化により、こういった高級レストラン・人気レストランの予約サービス、貸切イベントを強化していくのではないかと期待しています。
アメックス会員向け優待サービスの拡充期待を込めて、ポケットコンシェルジュのサービスを調べてみたのでご紹介します。
目次
厳選レストラン予約サービスの【ポケットコンシェルジュ】とは
ポケットコンシェルジュは、厳選レストランの検索・予約・決済がネット完結できるサービスです。
最近は人気レストランの予約が取り難く、電話が繋がり辛いという問題も出始めています。
ポケットコンシェルジュはそういった人気レストランの予約をスムーズにし、しかも決済まで事前に済ませることができるサービスです。
高級レストランの場合、いくら掛かるか不安で予約を躊躇してしまう人もいるかもしれませんが、ポケットコンシェルジュのサービスは事前決済によりそういった不安も解消される仕組みとなっています。
ポケットコンシェルジュの掲載レストラン
ポケットコンシェルジュは『厳選レストラン予約サービス』となっているので、食べログのようにどのレストランでも手当たり次第に掲載しているというわけではありません。
市場調査を行った上で、人気の高いレストランのみを掲載しているようです。
エリアとしては東京が最も多く、次いで横浜、京都、大阪などのレストランも多数載っています。
東北地域などはまだ掲載レストランが少ないようです。
ジャンルは和食、寿司、中華、フレンチ、イタリアンなど、一通りのものは揃っています。
エリア、ジャンル、予算などでレストラン検索が可能となっているので使い勝手は良さそうです。
ポケットコンシェルジュの利用は有料?それとも無料?
ポケットコンシェルジュの登録は無料となっています。
レストランの検索などは月額費用など必要とせず、無料ですることができます。
気になる点としては、事前の予約・決済時にある程度の手数料が上乗せされて請求されているのかどうかという点。
これに関しては金額や%が不明ながら、少なからず手数料が上乗せされているのではないかと考えられます。
まず、よくある質問を見ると
Q.サービスは無料ですか?
A.会員登録をいただいたあとは、店舗・空席情報の確認、メールマガジン、空席通知のご登録、一部店舗のご予約は無料でご利用いただけます。
と書かれています。
つまり、一部店舗の予約は無料ですが、基本的には手数料が掛かると判断するのが妥当かと。
また、利用規約の方を見ると
ユーザーは当社に対し、本サービスにおいて登録店舗との間で本件契約を行う場合、本サービス利用手数料(本利用規約において「ユーザー手数料」といいます。)として、当社が別途定める手数料を支払う義務を負う場合があります。
こちらもはっきりと書いてありませんが、ユーザー手数料という言葉が存在する以上、全ての利用が無料というわけではないと考えられます。
実際、ポケットコンシェルジュの決済額と、お店公式のホームページとでは料金が違っているものが多々あります。
単に税金、サービス料が全て込みとなっているため、見た目上の金額が高く見えるお店もあれば、公式よりも安い料金設定のお店もあります。
ただし、公式よりもポケットコンシェルジュの方が安くなっているお店を見ると、お寿司屋さんの場合は大将ではなく二番手の方が握るコースとなっている模様。
このように、ポケットコンシェルジュ限定のコースメニューもあるので分かりづらくなっています。
ポケットコンシェルジュに載っているお店は人気があり、予約困難ということを考慮すれば、多少の手数料も当然と考えるのが妥当かと思います。
ただ、手数料が掛かるなら金額や%を明記して欲しいという思いもありますね。
ポケットコンシェルジュの割引クーポン
JCBゴールド以上のカードを持っているとポケットコンシェルジュの利用が2,000円割引となるクーポンが発行可能のようです。
自分もJCBゴールドを持っていたのでMyJCBにログインして探してみました。
MyJCBにログイン後、『JCBゴールド会員サービス』をクリック。
JCBプラチナやJCBザクラスのマイページはわかりませんが、おそらく同じような感じだと思います。
JCBのサービスページの上部メニューで『グルメ』をクリック
グルメのページで『「ポケットコンシェルジュ」ご利用優待』をクリック
通常料金より2,000円引きと書かれています。
『優待クーポンはこちら』をクリック
ここに書かれているクーポンコードを、ポケットコンシェルジュでの予約・決済時に入力すれば割引が受けられます。
このクーポンはJCBカードを使っての決済時のみ有効であり、利用期限も2019年3月31日までとなっているので注意しましょう。
今回、ポケットコンシェルジュがアメックス傘下となった為、このクーポンは3月31日以降、延期されない可能性が高いかと思います。
ポケットコンシェルジュ内で行ってみたいレストラン
せっかくなのでポケットコンシェルジュ内に掲載のあるレストランの中で、個人的に行ってみたいお店をいくつか挙げておきます。
すし 佐竹
銀座8丁目ですが築地から近いのでランチにでも行ってみたいですね。
ポケットコンシェルジュの予約状況を見るとランチも比較的予約取りやすそうです。
くろぎ
こちらは芝公園、大門駅近くになる和食料理店。
流石に予約が取りづらいと言われているだけあって、ポケットコンシェルジュでも今は予約を受け付けていません。(2019年1月17日時点)
くろぎのすぐ近くの芝大神宮で娘の七五三をしたのを思い出しました。
予約が取れるようになったらいつか行ってみたいですね。
東京チャイニーズ一凛
ランチでは行ったことがあるのですが、メインはやはりディナーだと思います。
中華料理店ではかなり評価の高いお店かと。
ポケットコンシェルジュでも予約は取りづらいようです。
とりあえず、職場近く、銀座近辺だとこの辺りのお店が気になりました。
「鮨 あらい」も気になるのですが、ポケットコンシェルジュ経由の予約だと大将ではなく二番手の方のコースメニューとなるようです。
アメックスのダイニングサービス
今回、ポケットコンシェルジュの株式を取得し、子会社化したアメックスの方のダイニングサービスもご紹介しておきます。
こちらで挙げるものは基本的に、アメックスプラチナ会員、アメックスセンチュリオン会員のみのサービスだと思います。(ゴールド会員も対象だったかは忘れました)
ファイン・ダイニング
国内有数のレストランを厳選し、会員向けにプレミアムプラン特典をご用意。
ファインダイニングを利用する際は、アメックスコンシェルジュ、またはアメックスサービスセンターを経由し予約する必要があります。
このサービスの拡充が今回のポケットコンシェルジュ子会社化の意図ではないかと見ています。
ファインダイニングの特典の一例
- お席を1日1テーブルご用意
- ウェルカム・ドリンクをご用意
- シェフお薦めの1品をサービス
- デザート1品サービス
- 個室利用料金の優待
- お帰り時にお土産をプレゼント
- レストランオリジナル特典
アメックス会員はこういった特典を受けることができます。
ファインダイニングの対象レストラン一例
- オーベルジュ・ド・リル・トーキョー(東京:フランス料理)
- 小笠原伯爵邸(東京:スペイン料理)
- 風花(東京:日本料理)
- 赤坂離宮赤坂本店(東京:中華)
- 銀座天一本店(東京:天ぷら)
- 銀座久兵衛(東京:寿司)
- 祇園丸山(京都:日本料理)
- フレンチレストランPierre(大阪:フランス料理)
- 神戸ステーキレストランロイヤルモーリヤ(神戸:ステーキ)
- 鮨割烹やま中本店(福岡:鮨割烹)
ポケットコンシェルジュの掲載レストラン同様、東京が最も多いのですが、その他の主要都市にも対象店がいくつかあります。
ファイン・ダイニング50
こちらは2018年からスタートした新しいダイニングサービスです。
予約困難な厳選レストランを貸切、アメックス会員に開放するというイベント。
ファインダイニング50スタート当初は抽選だったのですが、なぜか2、3回目くらいからよーいどんの電話予約に切り替わってしまいました。
だいたい月の第一火曜日に翌月分の電話予約スタートとなるのですが、開始時間の朝9時はほぼ電話が繋がりません。
前日の第一月曜日にセンチュリオン会員のみに一部の枠を開放するのですが、そちらも朝9時は電話が繋がりません。9時に繋がったことなど一度もありません。
アメックスは時間の有効活用をメリットに挙げている割に、このサービスはコンセプトに逆行している気がします。
ポケットコンシェルジュの子会社化で、WEB予約の重要性を理解して欲しいですね。
ファインダイニング50の対象レストラン一例
ファインダイニング50対象店は人気の高すぎて全く予約が取れない、電話すら繋がらない厳選レストランばかりとなっています。
- 鮨さいとう
- 日本橋蛎殻町すぎた
- カンテサンス
- 神楽坂 石かわ
- TACUBO
- 祇園にしかわ
このような有名店がアメックス会員向けに貸切となります。
ファインダイニング50を利用し、銀座の有名鮨店、青空(はるたか)に行ってきた時のレポート記事はこちらです。
2for1ダイニング by招待日和
国内外約200店舗のレストランにて、所定のコースメニューを2名以上で予約予約すると、1名様分のコース料金が無料となるサービスです。
以前はアメックス会員独自のサービスとしてプラチナダイニングというものがあったのですが、そちらがなくなり、株式会社フィールドプランニングが運営する「招待日和」に統合されたようです。
プラチナダイニングも2for1ダイニング by招待日和もサービス内容はほとんど同じだと思います。
招待日和の方は利用条件があります。
利用条件
1店舗につき、半年に1回(A/B期間それぞれ1回)のみ利用可能。
A期間:4月1日~9月30日まで1回
B期間:10月1日~翌年3月31日まで1回
別途、2for1ダイニングby招待日和への事前登録が必要。
利用方法
2for1ダイニングby招待日和へアクセスし、メールにて事前予約を行う。
当日いきなり対象レストランへ行ってもサービス適用外です。必ず事前予約が必要となります。
2for1ダイニング by招待日和の対象レストラン一例
- ジャッジョーロ銀座
- TERRES DE TRUFFES’ TOKYO(テール・ド・トリュフ 東京)
- Prime42 BY NEBRASKA FARMS(プライム フォーティツー バイ ネブラスカファームズ)
- 一味真(イチミシン)
- アンティカ・オステリア・デル・ポンテ
- アルモニーアンブラッセ大阪RAYON (レヨン)
国内外に200店舗もあるので全ては載せきれません。サイトトップページのお勧めレストランに載っていた6店舗のみ挙げておきます。
海外もシンガポール、ハワイなどの店舗も対象となっているようです。
2for1ダイニング by招待日和の個人的な感想
こちらのサービスも何度か利用したことがあります。
2人で行くと2万円のコースが1人無料となったりするので、通常4万円が2万円に。相当お得なサービスと言えます。
ただ、個人的な感想を言えば、リピートしたいと思えるレストランは少なかったです。(実際、1店舗もリピートしていません)
1人無料でも圧倒的なお得感はありませんでした。元々の値段設定が高すぎるとさえ思えた店も…。
アメックスプラチナ推奨の理由でこのサービスを挙げ、簡単に年会費の元が取れると言っている人もいますが、個人的にはそう思いません。微妙なサービスだとすら思えています。
まー利用回数が5、6回程度なのでたまたま微妙な店に当たった可能性もありますね。
レストラン巡りが趣味という人などにとっては、年間で数十万円規模のメリットとなる場合もあるので全否定はできません。
個人的には2、3万出すならもっといい店ありそうというのが本音です。
【追記】アメックスの新レストラン予約サービス『リザーブテーブル』
アメックスがポケットコンシェルジュを子会社化したことが理由かわかりませんが、2019年から新しいレストランサービスがスタートしました。
それが『リザーブテーブル(仮)』です。(正式名称もまだわかっていませんので仮です)
これに関してはまだホームページにも載っておらず、詳しい情報もコンシェルジュに聞かなければわかりません。確認次第、記事にてご紹介します。
アメックスのポケットコンシェルジュ子会社化まとめ
アメックスが厳選レストラン予約サービスのポケットコンシェルジュを子会社化したことでサービス拡充が期待されます。
アメックスは近年、ダイニングイベント、ダイニングサービスに力を入れ始めています。
今回の件で予約困難なレストランを会員向けに開放してくれたり、WEB完結のスムーズな予約などにつながるとありがたいです。
アメックスプラチナカードのメタル化でプラチナホルダーも増えそうな気配ですし、今後も更なるサービス向上に期待したいと思います。